【アジア文化叢書】
タイ文化圏の中のラオス

      ―物質文化・言語・民族―
 
新谷忠彦・クリスチャン・ダニエルス・園江満(編)


A5版上製 404頁 
定価:本体9,000円+税
IISBN978-4-87449-174-4

2009年刊行
在庫有
  
【内容紹介】

未公開資料と現地調査による社会・歴史


【推薦文】
東南アジア北部に展開する山間盆地群には、タイ語という共通語で結ばれた「タイ文化圏」が存在している。近年数々の日本の研究者が、精力的にフィールドワークを行っているラオスをとりあげ、「タイ文化圏」という座標のなかに位置づけようとした野心作である。言語学者、歴史学者、人類学者、考古学者、生態学者の共同によるこの研究。
京都大学名誉教授 石井米雄  

【編者紹介】

新谷 忠彦(しんたに ただひこ) 
1946年生まれ。パリ高等研究員(EPEE)第六部終了。現在東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。

クリスチャン・ダニエルス 
1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士(文学)。現在東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。

園江 満(そのえ みつる)
1967年生まれ。京都大学博士(農学)。現在東京農業大学国際食料情報学部非常勤講師

【主要目次】

扉絵 タイ文化圏概略図

序 (編者)

第1章 地域としてのラオス北部(園江満・中松万由美)
  (コラム1)モンは米食い民族か(安井清子)

第2章 雲南人(ホー)のポンサーリー史
  ―山地民を統治した傅一族の事例を通し て―(クリスチャン・ダニエルス)
  (コラム2) 霧が晴れた朝―フアパン県古 文書調査の一コマから―(増原善之)

第3章 言語と民族(新谷忠彦・加藤高志)
  (コラム3)フモン・ミエン(新谷忠彦)

第4章 ラオス北部におけるタイ・ルー
  ―サイニャーブーリー県における移住史と守護霊儀礼を中心に―(馬場雄司)
  (コラム4)カプ・ルー(馬場雄司)

第5章 ラオス北部におけるタイ・ヤンと クムの関係
  ―生産システムの観点から―(富田晋介)
  (コラム5)モンの食卓(安井清子)

第6章 農具と農耕技術が描く「タイ文化圏」(園江満)
  (コラム6) 歯車にみる「タイ文化圏」  (園江満)

第7章 鉄器文化の交わるところ
  ―鍛冶技術からみるラオス北部―(神野信)

第8章 水牛の利用と互酬性
  ―ラオス北部タイ系農村の事例を中心に ―(高井康弘)

第9章 タイ文化圏研究の今後(新谷忠彦)

あとがき(C.ダニエルス)




【関連書の紹介】   ラオス北部の環境と農耕技―タイ文化圏における稲作の生態
 
園江 満著
 
A5判上製 272頁 写真77図75表35  定価:本体8000円+税

黄金の四角地帯
シャン文化圏の歴史・言語・民俗
 新谷忠彦著
 A5判上製336頁 本体9000円


西南中国伝統生産用工具図録
 
渡部 武/渡部順子著
 A5判 385頁 本体9,000円


四川の考古と民俗
 
C・ダニエルス/渡部 武編
 A5判上製320頁 本体9000円

雲南少数民族伝統生産工具図録
 渡部 武著
 A5判上製264頁 本体8000円


雲南の生活と技術
 C・ダニエルス/渡部 武編
 A5判上製320頁 本体9800円


中国四川農村の家族と婚姻―長江上流域の文化人類学的研究
  蕭 紅 燕 著
  A5判上製437頁 本体10000円


四川の伝統文化と生活技術
 
C・ダニエルス/渡部 武編
 A5判 468頁 本体13,000円



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