| 【アジア文化叢書】 | |
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中国四川農村の家族と婚姻 ―長江上流域の文化人類学的研究― 蕭 紅 燕 著 Ａ５判上製 ４３７頁 定価：本体１０,０００円＋税 ISBN4-87449-170-4 C3039 2000年刊 在庫有 |
| 【内容紹介】 | |
これまで、華南や東南中国ほど宗族結合が強くないと考えられている四川の農村をフィールドとして、村落の歴史的背景をもとに諸宗族の分布を再現。さらに世帯構成の変遷、分家と老親扶養、擬制的親子関係、世帯構成の変遷、通姻圏、妻方居住婚、離婚･再婚･婚姻観の変遷などを通して、村落生活のありかたを村落構造と村落統合の視点から考察する最新の研究報告。 本書は著者が１９９２年ごろからの６〜７年間、四川省東部の農村において行った、人類学的フィールドワーク（集中調査）の詳細な研究報告です。 これまでに、この地域における本格的な調査報告がほとんどなかっただけに、本書は中国はもとより、日本をはじめ海外の学界を裨益するところが、すこぶる大きいと言える。しかも、この調査地は、現在、建設中の長江上流域の三峡ダムに近いところです。 この地域は、今後の社会・文化的な変容が予想されているだけに、著者が本書において提起している社会＝文化人類学的な諸問題のもつ意味は少なくないものです。 |
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| 【著者プロフィール】 | |
蕭 紅 燕 （ヤオ ホンイェン） 1961年中国北京市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程退学。専門は文化人類学・社会学。西南日本の農村漁村、中国淅江省・河北省・四川省などの農村調査。東洋大学社会学博士。現在高知大学助教授 |
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| 【主要目次】 | |
序 文 第一章 調査概要 第一節 調査地の概要 第二節 村落の概況 第二章 村落の歴史的背景 第一節 村の移住伝説 第二節 四川への移住と地域社会 第三章 宗 族 第一節 家・家族・宗教 第二節 擬制的親族 第三節 分家と老親扶養 第四章 婚姻連帯と社会結合 第一節 婚資と持参財 第二節 婚姻連帯 第三節 婚姻形態と婚姻観 第四節 婚姻関係 第五章 村落統合と権力構造 第一節 村幹部の人事抗争 第二節 村幹部の事件対処 むすび フィールド写真／参考文献／索引 |
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