【考古民俗叢書】
現代供養論考
        ――ヒト・モノ・動植物の慰霊
 
 松崎憲三著


定価:本体9,500円+税 
4-87449-132-4 C3039 
 
2004年刊行
在庫有
  
【内容紹介】

近年、人間をはじめとして、動物・植物・モノに対する信仰とその供養がさかんにおこなわれている。
たとえば、ペットをはじめとする犬・猫・馬・鳩、モノでは筆・鉛筆・理容道具・針など、草木鳥魚では桐樹(とうじゅ)・鯨・鰻・鮟鱇(あんこう)・鮭など、ヒトの場合は水子・間引き・死者供養・修行者・死霊・将門(まさかど)塚・道灌塚(どうがんづか)・英霊など、その他では霊山・新宗教教団・企業墓などがある。
本書はそれらの信仰の意味と仕方について詳しく解説されている。まさに《葬礼儀式の案内書》といえる。
【著者プロフィール】

1947年長野県生まれ
 東京教育大学理学部地学科地理学専攻卒業
 日本民俗学専攻(民俗宗教論、現代民俗論)
 現在成城大学文芸学部教授(大学院文学研究科併 任教授)
〔主要論著〕
 『巡りのフォークロア』名著出版1985年
 『現代社会と民俗』名著出版1991年
 『東アジアの死霊結婚』(編著)岩田書院1993年
 『近代庶民生活の展開』(編著)三一書房1998年
 『人生の装飾法』(編著)ちくま新書1999年
 『同郷者集団の民俗学的研究』(編著)岩田書院2000年
【主要目次】

序章 研究の視点と本書の構成

第一章 モノ(道具)の供養
 モノ(道具)の妖怪化と供養
 モノ(道具)の供養の諸相
 理容業者の信仰と道具観

第二章 動植物の供養
 草木鳥魚の供養
 鯨鯢供養の地域的展開T・U
 馬の供養をめぐって
 ペットの供養
 英霊および軍馬・軍犬・軍鳩祭祀


第三章 ヒトの供養
 沖縄のグソー・ヌ・二ービチ
 東北地方の死霊結婚
 間引き絵についての一考察
 堕胎(中絶)・間引きに見る生命観と倫理観
 死者供養とその変化


第四章 塚をめぐるフォークロア
 行人塚再考
 将門塚・道灌塚をめぐって
 終章 まとめと今後の課題


【関連書の紹介】
ポックリ信仰
 ―長寿と安楽往生祈願―

松崎憲三著

四六判 232頁 
定価:本体2400円+税
ISBN978-4-87449-250-5 C3039
2007年刊行

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