【芸術書】
日本刀の拵

        
 高山一之 著

A4判・上製・箱入り・80頁
定価:本体5,000円+税
カラー80点・モノクロ70点余
ISBN978-4-87449-239-8   C3072

2006年刊行
在庫僅少
  
【内容紹介】

伝統工芸の粋の結集! 1500年の刀装の美を再現 日本工芸美の結晶

●美術書の棚必備
●56点の作品をオールカラーで紹介! 作品について作者自身の解説付き。
<併載>
写真と解説による拵の製作工程 (  愛好家のための拵のつくり方/ 古代の拵の構造について/  素材としての生革について)


日本刀の外装には、木工・金工・皮革・漆芸・染色・組紐など、さまざまな伝統技術の粋がこらされている。そこには淵源を刀に発し、刀や武具によって高められ、用途を広げてきた伝承技も含まれる。その意味で、刀装はわが国の総合工芸の最たるものと言える。
著者は40余年にわたり鞘師として活躍しているが、その間に、白銀師・彫金師・塗師・柄巻師らの協力を得て、数多くの拵を手がけてきた。奈良・藤ノ木古墳出土品、正倉院や春日大社蔵品などの復元から、鎌倉・南北朝時代の太刀拵、桃山時代の打刀拵、江戸時代の大小拵、短刀拵、女性用の守り刀拵まで、作品は多岐にわたり、変化に富んでいる。斯界初の「現代拵」作品集であるとともに、本書によって刀剣史1500年の嗜好と美意識を理解することができる。

【著者プロフィール】
    
   高山一之(たかやま・かずゆき)
   1940年、東京生まれ。父に師事し鞘師となる。神宮・各神社の依頼により拵の復元・製 作・  修理など多数。宮内庁の下命により御守り刀鞘製作4度。2006年10月、日本橋高島屋にて 「  高  山一之刀装の美」展を開催。日本美術刀剣保存協会監事、研磨外装技術発表会無鑑 査  ・審査員、美術刀剣外装技術保存会会長。
【目次】

出版に寄せて・・・高橋節郎(東京芸術大学名誉教授)
過去と未来、個性と創造―誇りを託して・・・平林千牧(法政大学総長)
拵の作品・・・56
  1素環頭太刀拵(復元)
  2金銅装双龍頭太刀拵(復元)
    ・
    ・
    ・
  56黒漆塗銭文蒔絵合口短刀拵

拵の製作過程
拵をつくる
     ・全体のバランスが大事
    ・白銀師・塗師・柄巻師の仕事
    ・拵の写しについて

古代の拵の構造について
生革について



【推薦】
高橋節郎(漆芸作家・文化勲章受章者・東京芸術大学名誉教授) / 平林千牧(法政大学総長)

【関連書の紹介】 鉄と日本刀
天田昭次著/解説:土子民夫

 名刀を生み出す最大の要素は「鉄」である。古代の技術が明 らかになっている中、古名刀の再現を目指して,タタラを築き、自 家製鉄による作刀を実践してきた人間国宝50年の体験と、日 本刀の魅力や和鉄の不思議について語る。

 定価:本体2,800円+税 A5判/312頁/2004
   ISBN4-87449-235-5
 1927年新潟県生まれ。1977年重要無形文化財保持者(人間国宝

天田昭次作品集  鉄と日本刀の五〇年
  天田昭次作品集編集委員会編

  鎌倉・南北朝の名刀の再現を志し、自家製鉄をもって古法に挑んできた人間  国宝半  世紀の足跡。鮮明な地金拡大写真を添え正宗賞3作をはじめ、関係  者4人を含32点を紹介する。  
 
定価:本体3,000円+税  A4変型上製/ 72頁
/2005
ISBN4-87449-236-3
    

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